「せっかく花を買ったのに、ドライフラワーにしたら失敗してしまった……」そんな経験はありませんか?
お気に入りの花を「できるだけ長く楽しみたい」と、ドライフラワーにして残したい方も多いでしょう。しかし、実は花にはドライフラワーに向いているものと、向いていないものがあります。
水分を多く含んでいたり、花びらが散りやすかったりする花は、乾燥中にカビが生えたり、形が崩れたりするなど、きれいに仕上がらないことがあります。
そこでこの記事では、ドライフラワーに向かない花5選を紹介します。それぞれの花が失敗しやすい理由に加えて、「どうしてもこの花を残したい!」という場合に試したい方法も解説します。ぜひ参考にして、お気に入りの花をきれいなドライフラワーに仕上げてみてください。
ドライフラワーに向かない花にはどんな特徴がある?
ドライフラワーに向いていない花についてどんな特徴があるのでしょうか。その特徴ごとに理由も合わせて紹介します。
水分を多く含んでいる
ドライフラワーは、花に含まれる水分を抜いて乾燥させることで作ります。そのため、花びらや茎に水分を多く含んでいる花は、乾燥に時間がかかりやすく、ドライフラワーにはあまり向いていません。
乾燥するまでに時間がかかると、花が傷んだり、湿気の多い環境ではカビが発生したりする可能性もあります。また、乾燥途中で花の形が崩れてしまうこともあります。
代表的な花としては、ユリなどが挙げられます。ユリは花びらが大きく水分を含んでいるため、吊るして乾燥させる方法では、きれいに仕上げるのが難しい場合があります。
水分の多い花をドライフラワーにしたい場合は、乾燥時間を短くできるシリカゲル法などを検討するとよいでしょう。
花びらが薄く散りやすい
花びらが薄く、繊細な花もドライフラワーには向いていません。乾燥することで花びらの水分が抜けると、縮んだり、丸まったりして、花の形をきれいに保ちにくくなるためです。
また、乾燥途中に花びらが傷んだり、少し触れただけで落ちたりすることもあります。せっかくきれいに咲いていた花でも、完成する頃には花びらが少なくなってしまう場合があります。
代表的な花としては、ひまわりなどが挙げられます。ひまわりは花が大きく、乾燥させると花びらが下を向いたり、落ちたりしやすいため、きれいな状態で残すのが難しい花のひとつです。
このような花をドライフラワーにする場合は、花びらが落ちにくいよう、できるだけ花が新鮮なうちに乾燥を始めることがポイントです。
乾燥すると色や形が変わりやすい
花の中には、乾燥させることで生花のときと比べて色や形が大きく変化するものがあります。特に鮮やかな色の花は、乾燥によって色がくすんだり、茶色っぽくなったりすることがあります。
また、水分が抜けることで花びらが縮んだり、丸まったりすることもあります。そのため、乾燥前はきれいに咲いていた花でも、完成後はイメージしていた姿と違ってしまう場合があります。
「生花のときの色や形をできるだけ残したい」という場合は、花の種類に合った乾燥方法を選ぶことが大切です。 特に色や形を残したい花には、短時間で乾燥できるシリカゲル法が適しています。
ドライフラワーに向かない花5選
ドライフラワーに向いてない花を5つ紹介していきます。
ユリ
ユリは、花びらが大きく水分を多く含んでいるため、ドライフラワーにはあまり向いていません。特に自然乾燥では水分が抜けるまでに時間がかかり、乾燥途中で花びらが傷んだり、変色したりすることがあります。
また、花びらが薄く繊細なため、乾燥させることで縮んだり、形が崩れたりすることもあります。
それでもユリをドライフラワーとして残したい場合は、シリカゲル法がオススメです。 花全体をシリカゲルで覆うことで、自然乾燥よりも短時間で水分を抜きやすく、花の形も比較的残しやすくなります。

ひまわり
ひまわりは花が大きく、中心部分にも水分を多く含んでいるため、乾燥に時間がかかりやすい花です。
吊るして乾燥させると、花の重みで茎が曲がったり、花びらが下を向いたり、落ちたりすることがあります。また、中心部分が十分に乾燥しないまま残ってしまうこともあります。
ひまわりをできるだけきれいな状態で残したい場合は、花首を短くしてシリカゲル法を試してみましょう。 花の大きさに合った容器を使い、花全体がシリカゲルに埋まるようにするのがポイントです。

チューリップ
チューリップは水分を多く含む花のため、乾燥に時間がかかりやすく、自然乾燥では形をきれいに保つのが難しい花です。
乾燥していく過程で水分が抜けると、花びらが開いたり、縮んだりして、生花のときとは違った形になることがあります。
チューリップの形をできるだけ残したい場合は、シリカゲル法で短時間に乾燥させる方法がオススメです。花が新鮮なうちに乾燥を始めることで、きれいに仕上がりやすくなります。

ガーベラ
ガーベラは、細く薄い花びらがたくさんついているため、乾燥させると花びらが縮んだり、丸まったりしやすい花です。
また、茎にも水分が多く含まれているため、乾燥途中で茎が曲がってしまうことがあります。特に吊るして乾燥すると、花の重みで茎が下向きになりやすい点にも注意が必要です。
ガーベラの花の形をできるだけ残したい場合は、シリカゲル法がオススメです。 花びらを傷つけないように注意しながら、花全体をシリカゲルで覆って乾燥させましょう。

カーネーション
カーネーションは、細かく重なった花びらが特徴の花です。そのため、花の中心部分まで乾燥させるのに時間がかかり、外側は乾いているのに内側には水分が残っているという状態になることがあります。
吊るして乾燥させる場合は、中心部分の乾燥具合を確認しにくく、乾燥に時間がかかることで花が傷んでしまう可能性もあります。
カーネーションをドライフラワーにしたい場合は、花の状態を確認しながらシリカゲル法を使うのがオススメです。 花びらの隙間にもシリカゲルが入り込むようにして、全体をしっかり乾燥させましょう。

向いていない花をきれいに残す3つの方法
ドライフラワーに向いていない花でも、乾燥方法や花の状態を工夫することで、きれいに残せる場合があります。
「この花をどうしてもドライフラワーにしたい」という場合は、次の3つのポイントを意識してみましょう。
① シリカゲル法で乾燥させる
水分の多い花や、花の色・形をできるだけ残したい場合は、シリカゲル法がオススメです。
シリカゲル法とは、乾燥剤であるシリカゲルの中に花を埋めて、水分を吸収させる方法です。花全体をシリカゲルで覆うことで、自然乾燥よりも短時間で水分を抜きやすくなります。
特に、ユリやチューリップなど、水分が多く自然乾燥では時間がかかりやすい花にも使いやすい方法です。
また、吊るして乾燥させる方法と比べて、花を固定した状態で乾燥できるため、花の色や形も比較的残しやすいのがメリットです。
ただし、花の種類や状態によって仕上がりは異なるため、シリカゲルを使えば必ず生花のように残せるわけではありません。
② 花の状態が新鮮なうちに乾燥させる
きれいなドライフラワーを作るには、乾燥を始めるタイミングも重要です。
すでにしおれ始めている花や、傷・変色が見られる花は、乾燥させてもきれいに仕上がりにくいため、できるだけ避けましょう。
また、完全に開ききった花よりも、少しつぼみが残っている状態や、きれいに咲いているタイミングで乾燥を始めるのがオススメです。
特に花びらが散りやすい花は、時間が経つほど傷みやすくなります。お気に入りの花を残したい場合は、「もう少し楽しんでから」と待ちすぎず、状態のよいうちに乾燥を始めましょう。
③ 花の種類に合わせて乾燥方法を変える
ドライフラワー作りというと、花を逆さに吊るす「ハンギング法」をイメージする方も多いでしょう。しかし、すべての花に同じ乾燥方法が適しているわけではありません。
水分が少なく乾燥しやすい花ならハンギング法、花の色や形を残したい場合はシリカゲル法など、花の特徴に合わせて方法を使い分けることが大切です。
また、茎や葉を含めて乾燥させたい場合には、少量の水を入れた花瓶に挿したまま乾燥させる「ドライインウォーター法」が向いている場合もあります。
「ドライフラワーに向いていないから無理」と諦めるのではなく、花の水分量や花びらの特徴を見ながら、適した方法を選ぶことがきれいに残すポイントです。
まとめ
今回は、ドライフラワーに向かない花5選と、失敗しやすい理由、きれいに残すための方法を紹介しました。
ドライフラワーには、水分を多く含んでいる花や、花びらが薄く散りやすい花、乾燥によって色や形が変わりやすい花など、自然乾燥ではきれいに仕上げるのが難しいものがあります。
しかし、向いていない花でも、すぐに諦める必要はありません。花が新鮮なうちに乾燥を始めたり、シリカゲル法を使ったりすることで、お気に入りの花をドライフラワーとして残せる場合があります。
大切なのは、すべての花を同じ方法で乾燥させるのではなく、花の特徴に合わせて乾燥方法を選ぶことです。
「この花をドライフラワーにしてみたい」というときは、花の特徴を確認しながら、自分に合った方法で挑戦してみてください。

